医師 求人 父の日 「おもしろき こともなき世を おもしろく」 ブックレビュー
数に強くなる
畑村洋太郎

数につよくなる

よんでみた。よんだからって、別に数には強くならないと思う。ただ、数に対する捉え方が変わるかもしれない。

1. 数につよくなる
数の属性は
1.種類
2.狭い意味での数
3.単位
の3つがあるそうな。例えば、「りんご3個」は「りんご(種類)3(狭い意味での数)個(単位)」で成り立つ。どれか一つでもかけたら、意味がよくわからない。

んで、数字に強い人は、物事を積分的な側面、微分的な側面の両方から全体を大づかみにとらえることのできる人、だそうな。財布でいうと、今までいくらお金が貯まったか、が積分的な側面、任意の時点でどれだけお金がはいったか、出たか、が微分的な見方。

さらに、数字に強い人は、具象と象徴の間を行ったりきたりできるそうな。例えば、りんご3つという具象の世界から、「3個」を取り出し、その数字を加工して、さらにそれをまた具象の世界に変換するって作業ができるってこと。んー。

りんご3個(具象)

3個→3×200(リンゴ1個あたりの重さ)=600(象徴)

りんご600g(具象)

大きな視点を持ち、具象の間を自由に行き来できる「数につよいひと」は、
例えば、カレーを作ろう!と思ったときに、だいたいの感覚でどんな材料がどの程度の量必要か、をサクッと推定できる。

全体をみえるので、カレーに何が必要かわかる。何が必要かわかったら、どの程度の量が必要か具象と象徴を行き来して推定する。一人前あたりジャガイモは1個くらいだろうから、5人前なら5個くらい必要かな、といった具合に。フェルミ推定にちょっと似てるよね。

2.数の感覚をみがく
11とか13、43とか気味が悪い数字は素数が多いよねーなんて話しで始まる。そう考えてみると面白い。数字を擬人化すると、24とても社交的である。複数の数と同じ因数をもつから。18とか6とかと仲がよさそう。はんたいに、11は友達少なさそうだよね。自分を数字にするならいくつだろうか。

数の感覚を磨くために、筆者はあらゆる物を数値化する訓練を常にしろ、と勧める。例えば、自分が2階にいるとしよう。2階に来るまで、何段階段をのぼった?

まー、天井は3mくらいとして、階段一段当たり20cmくらいにしようか。10cmだと低いし、30cmだと高すぎるでしょ?
だから、だいたい15段くらい?フェルミ推定だね。

他にも、ものの重さの推定の方法や、鉄の膨張率の推定の仕方なども紹介されている。これは、面白い。

最後に、ppmとかがどれくらいの単位なのかわかりやすく説明してくれる。数の感覚をみがく、っていう章でした。

その後の章は筆者の持論が続く。2-8の法則とか良く知られた法則も。

例えば、音と数字の話。奇麗に聞こえる和音、ドミソの周波数は、4:5:6である。それぞれの音の間にある半音のかずは,3:4:5。やべ、ピタゴラスの定理くさくね?

3元色にも同じことがあてはまる。すげー。等々、面白い話しばかりです。

以上、これを読んだからといって数に強くなるかはわかりません。筆者の定義によれば、上記の訓練を繰り返していけば、「数に強い人」になれると思います。



2009.11.17 Tue l ブックレビュー l Comments (0) Trackbacks (0) l top
秋は読書の秋。

たまにはブックレビューを書いてみる。

Peaks and Valleys: Making Good and Bad Times Work for You--at Work and in Life
Spencer Johnson
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「チーズはどこに消えた?」で有名なSpencer Johnsonさんの本です。日本語版は、「頂はどこにある?」だそうです。いわゆる自己啓発本。良いときもあれば悪いときもあるよね。で、Peaks and Valleys Approachをしよー、って話。英語は非常に平易で、数時間で読み切れる程度です。

主だったところを紹介します。

良いときと悪いときの対処の仕方
現実を受け入れろ
一時的にうまくいまくいったり、うまくいかなかったりしたときに、自分に「この状況で真実はなんなんだ?」と問え。

はやく谷から出たいときに
うまく行かないときにおそ見つけられる教訓を見つけ、使え。
いつか谷(うまくいかない状態)は終わることを知り、リラックスして。で、自分が谷に落ちた原因のことの逆をして。客観的になって。他人と比較はしちゃダメだよ。

頂(うまくいっている状態)に長く留まるために
うまく行っていることを賢く理解し、マネージして
謙虚であり、感謝の気持ちをもって。自分をいい状態にしてきたことをもっとして。やがてくる谷に備えて、準備して。

次の頂にいくために
自分の適切なビジョンにしたがって
具体的で、自分がどうしても実現したくなるような将来を自分が楽しんでいることを想像して。

人々を助けるために
これを他の人と共有して
自分だけじゃなくて、他の人にもこのアプローチで幸せになってもらって。


かなり意訳です。

この手の本に書いてあることは、大体同じだと思う。内容は同じで、見方が違ったり、紹介の仕方が違ったり、etc...

んで、実際にこういう本に書いてあることを実行に移せるか否かが大切なんですよね?

ではでは。
2009.11.17 Tue l ブックレビュー l Comments (0) Trackbacks (0) l top
ていう訳で、外資投資銀行の生活を紹介している本を2冊読んだ。別に、僕は投資銀行に行きたい訳ではない。けど、読んどいた方がいいと思ったから読んでみた。

「サルになれなかった僕たち―なぜ外資系金融機関は高給取りなのか」 John Rolfe (原著), Peter Troob (原著), 三川 基好 (翻訳)

超有名ビジネススクール(ウォートンとハーバードの)にいた2人が、Wall streetの投資銀行に就職し、どのように仕事をし、生活し(生活っていうのかな??)、転職していくまでのストーリーです。

彼らは初め、投資銀行での始めの数年は、「オアシスを求めて砂漠を歩く」みたいなものdと想像していた。厳しい今の砂漠を歩き切れば、いつかオアシスにたどりつける、と。

投資銀行はジャングルにずっと良く似ていた。〜(中略)〜先の見えない場所にいて、そこには獰猛な虎や、毛むくじゃらの大きなクモがいて、僕たちに飛びついて噛み付こうとしていた。〜どっちに進んでいいのか見当もつかなかった。〜うっそうたる木々の遥か上に、枝が広がり、バナナやマンゴーやプランチーのがたわわに実っていた。



かれらは、昼も夜も区別せず、木々をとびうつり、果物をとれるだけとっていた。それを食べる時間がないほど、必死こいてとっていた。

最終的に彼らは、このジャングルから脱出することになります。

日本の投資銀行がどうなのかはわからないけど、かなりインパクトのある内容です。読み物としても、僕は楽しめました。

「投資銀行青春白書」 保田隆明

うってかわって、日本での外資投資銀行での生活を描いたもの。これは、「サルになれなかった僕たち」とは、まったく違います。新人が成長していき、あるM&Aを成功させる、みたいな、投資銀行のやりがいを見せつけてくれます。

後書きで、著者はこのように書いています。

本書ではあまりそのような場面(モンキービジネスと呼ばれ、想像以上にくだらない仕事が多い)には触れていません。〜実際に業界に入るとそのギャップに驚いてしまうことになるかもしれませんが、著者はその責任についてはおいかねますのでご了承いただければと思います(笑)。



そんな投資銀行での生活について書いた2冊の本を紹介しました。てか、有名すぎてべつに紹介する必要もないよね。。

あ、そろそろ奇麗に文章を書く練習を始めようかと思います(←遅すぎる)。って言っておいて自分にプレッシャーをば。

ではでは。
2009.09.02 Wed l ブックレビュー l Comments (0) Trackbacks (0) l top
does japan

Dave Barry Does Japan (Dave Barry)

読書期間: 5月22日〜31日
オススメ度:★★★★★(日本を外からみたらどう見えるのか気になる人、アメリカのジョークってこんなんなんだ、って思いたい人。)
      ★★★☆☆(それ以外)

読んだ理由:ルームメートに、「この本めちゃくちゃおもしろいよ!!」って勧められたから。また、内容が日本を旅行したアメリカ人が書いた、コメディーだったから。個人的に、日本がどうみえるのか気になる訳ですよ。

参考:日本語訳もあるみたいです。デイヴ・バリーの日本を笑う 日本語で彼のジョークがどうなるのかわかりませんが、アマゾンのレビューをみた感じ、かなり良さげです。


あらすじ:アメリカの超有名?なコメディアン、Dave Barryが3週間の日本滞在し、そこでの経験を元にしたコメディー本。91年に日本にいっているので、若干古いと感じるところもあるが、おおむね問題ないかと。



読む前に、なんで彼がこんな本を書いたのかぼんやりと考えていた。んで、僕は2つの理由に落ち着いた。

1)日本の理解を促進するため。
コメディーとかユーモアって、なんか特別な力を持っているように思える。余計な先入観とか抜きで受け入れられると思うんですよ。お堅い討論番組とかだと、ガチガチにガードしちゃうけど、お笑い番組ってゆるい雰囲気でみれるじゃん?彼は、そういったコメディーの特別な力を利用して、アメリカ人の日本への理解を促進しようとしたのではないでしょうか?この頃って、日米貿易摩擦やらソニーのコロンビア映画買収とかで、すごい日本バッシングされてた頃だし。

でも、これって、なぜ彼がこの本を書くことになったかの理由にはならないよね?出版社Random Houseっていうところだし(ドイツのBertelsmannってメディアの傘下らしい)。別に、日本の理解を促進させようっていうインセンティブないよね?

2)日本はネタになる!
出版社かだれかが日本はネタになる、って思ったから、とりあえず彼に日本に行ってもらって本を書かせた。多分おもしろい本が書けるだろうし、日本ってそのころ注目されてたし。crazyな日本についてちょっと本を書いてみよう、ってことになったんじゃないだろうか。。

多分後者があってると思う。正直どうでもいいけど。

さて、内容は、とにかく面白い。僕がやっとこっちのジョークになれてきたからかもしれないけど、いちいち面白い。たまに寒いのもあるけど、アメリカ人たちにはすべてが面白くて仕方がないのだろう。彼の切り口がおもしろいのと、日本がおもしろいのが絡み合って、めちゃめちゃおもしろい。

1つ彼がつくった表を紹介したい。
Picture 2
ちっちゃいから、クリックして拡大してください。
つまらない?

彼はひたすらジョークを飛ばしていく訳だが、chapter 10で広島についても書いている。ここは、ジョークのトーンは下がっている。彼は広島の原爆記念館にいったり、8月5日の追悼式にもいっている。この章では、そこでの感想をたんたんと述べていた。

「記念館では、なぜ原爆が落とされるに至ったかの経緯が全く説明されておらず、あたかも原爆が突然落ちてきて、あの悲劇を起こしたかのような展示になっている。」とか、「追悼式はどうもお祭り感覚になってきてしまっていて、アメリカのMemorial Dayみたいになっちゃうんじゃないか。」

彼は、最後のConclusionで、以下のように述べている。

In Japan, I found myself wondering what it would be like to be Japanese, to live in a society wherein you could automatically assume that you'd receive a certain level of respect and courtesy, even from strangers. Because they aren't really strangers. They're members of your club.

The drawback, of course, is that the club has a lot of rules, strict rules. (中略) The nail that sticks up gets pounded down, that's what Japanese children are taught. Different is bad.

This is a good philosophy if you want to crank out defect-free cars, but it's not so good if you want a diverse, dynamic culture. (中略)the Japanese are bored with their ritualized, traditional, superrestrictive culture. (中略) We American have a troubled, chaotic, friction-filled society, but it's never boring. Japanese may be ahead of us in some areas of technology, but they're a long way from being abole to produce, for example, James Brown.



ただ適当にジョークを飛ばしてた訳じゃない。これは最後の結論のところに書かれていることだが、この本のそこら中に垣間見えるテーマでもある。正直、そんなことは日本人はずっと前から知ってるし、聞かされてきた。よく聞くじゃん?「そこが変だよ、日本人」みたいな感じで。正直目新しい問題提起ではない。ありきたりではある。

でもそこで、「だから、どうしたん?」ってならずに、一歩進めれるようになりたいと思いました。なんでそうなったのか、ならなかったのか、これからどうなっていくのか。自分はどうしたいのか。とかちゃんと考えないとな、って勝手に思いました。

ではでは。
2009.05.31 Sun l ブックレビュー l Comments (2) Trackbacks (0) l top
インターネット上の情報を使って学習・勉強する方法について考えてみた - toguo.com別館

僕が本当に若かった頃 (大江健三郎)

読書期間 5月23日〜24日
オススメ度 ★★★★☆

マギルの日本語の先生に借りました。大江健三郎の短編集です。彼の作品は高校のときに読んだ「飼育」以来かな。僕はかなり気に入りました。

まずは、この本について。(ネタバレ注意)

筆者が大学生の頃に家庭教師をしていた高校生が、ある事件をきっかけにアメリカに「亡命」します。その30年?くらいたってから、彼が筆者に手紙を送ります。当時高校生だった彼は、自分が犯した罪を背負いつつ、アメリカで日本人であることを捨てて生きてきたようです。

そんな話なんですが、構成がまたすごく凝っていて、なかなか引き込まれます。ちょっとした推理小説よんでるみたいな感じ。

また、いろんな要素がまじってます。中国に行ってた彼のおじさんの経験が、あとでベトナム戦争とちょっと絡んできたり、当時の時代背景がうまく描かれていたり。もっと小説よみたいな、って思わせてくれる一冊です。

他にも、短編小説が詰まってます。個人的にはオススメします。

余談ですが、ここで僕が思ったことを書いても、どうしても激しい独り言にしかならないので、このエントリーは適当な「本の紹介」にしておきます。

余談2
母国語ってすごい。日本語読むスピード遅くなってた。遅くなっても、英語にくらべたら3倍以上、いや、もっと早い。いや、俺ずっと日本語が一番できると思う。うん。

ではでは。
2009.05.25 Mon l ブックレビュー l Comments (0) Trackbacks (0) l top